気ままに歩いて候。

あせらず、くさらず、歩いていきましょう。 2007年5月の連休から始めた区切り打ちの四国歩き遍路の思い出を綴った記事を中心に掲載しています。

ぶらり京都

壬生寺節分会 

 昨日(2008年2月3日)、京都壬生寺の「節分厄除大法会」に行ってまいりました。お目当ては壬生狂言です。先日、ブログで(洛陽三十三ヶ所観音札所めぐり 第4回)何度も訪れている壬生寺にもかかわらず壬生狂言はまだ一度も見たことがなく情けない次第であるとお話したと思いますが、早速見に行ってきました。

 壬生狂言は年に3度公演されています。春の大念佛会(4月21日〜29日)、秋の特別公開(10月の連休の3日間)、そして節分の公開(2月初旬の節分の前日と当日の2日間)です。節分の公開のみが無料で観覧できるということなので、とりあえず見てきました。



 壬生寺を訪れたのは、夜の8時を回ろうかとしている時間帯でした。阪急電鉄西院駅を降りて(大宮駅で降りたほうが早かったかもしれませんね)、四条通りを東へ15分ほど歩くと式内隼神社がある。神社のそばの坊城通りを南へ少し行くと壬生寺にたどり着くわけですが、この日はとにかく人が多い!!幅の狭い通りに沢山の人が行き交い、脇には様々な露店が立ち並ぶ。年に一度の節分会ということで、大変な賑わいをみせていました。

壬生寺節分会 坊城通り  


『なかなか前に進めませんでしたが、暫しの間、ゆっくりと祭りの雰囲気を楽しみながら歩いていくことにしました。』


 なんでも壬生寺は京都御所から南西の方角にあることから、裏鬼門からの邪気を祓う役目を担ってきた御寺ということで、壬生寺の節分会の役割というのは昔からとても重要なものだったらしいのです。その歴史と伝統は900年もの永きにわたり、人々に大切に守られてきたということです。


壬生寺節分会 正門前



『正門前の様子。普段の静かな雰囲気とは打って変わった賑やかさ。』


壬生寺節分会 正門




『正門の様子。いよいよ境内へ。』


 境内に入ると、やはり目につくのは炮烙(素焼きの皿、「ほうらく」とも呼ぶ)を売っている店で、買い求める参拝客も多い。壬生狂言も素晴らしいが、節分会の参拝客の一番のお目当ては、やはりこの炮烙ということでしょう。炮烙に家内一同の性別・年齢を書いて奉納する。春の公開される壬生狂言に「炮烙割り」という有名な演目がありますが、この演目中に割られるのが節分会で奉納された炮烙であり、これによって奉納者の厄除開運の御利益があるとされているそうです。

 
 先日、観音札所めぐりでお参りさせていただいた中院も今日は表の窓が全開されていましたから、今度ははっきりと御本尊様の御姿を拝見することができました。堂の中には関係者以外の人間は入れないようでしたので、お近くまで行くことはできませんでしたが・・・。



壬生寺節分会 本堂


『本堂の様子。沢山の人がお参りされていました。御本尊の延命地蔵菩薩様への人々の信仰の厚さを感じますね。』



壬生寺節分会 壬生狂言会場前



『いよいよ壬生狂言を見に・・・。観覧会場の前にはこのような通路が設けてある。』


 さて、いよいよ僕のお目当ての壬生狂言へ。観覧場は境内の北、壬生寺会館の中に設けられていて、そこから狂言堂(大念佛堂)で行われる演目を観るというかたちでした。


壬生寺 壬生狂言会場




『壬生寺会館。一階は壬生寺保育園となっている。』

 
 
 毎年、節分会では繰り返し同じ演目が上演される。演目名は「節分」。

 登場人物は後家(女主人)、赤鬼、厄払いの3人。節分の日に後家は門口に鰯の頭をまつり、厄払いに厄を祓うおまじないをさせる。厄払いが去った後に、突然赤鬼が訪ねてくる。あまりに驚いた後家はその場を逃げ出してしまう。赤鬼は一計を案じ、持っていた「打ち出の小槌」を使って着物を出して変装し後家を呼び出す。後家に沢山の着物を与え、喜ぶ後家と一緒に宴をひらくが、赤鬼は酔い潰れて寝入ってしまう。欲が出た後家はその間に「打ち出の小槌」を奪い取り、更に鬼の着ている着物まで剥ぎ取ろうとするが、ついに鬼の正体を知るに至り驚き慌てる。気がついた鬼が後家に襲いかかろうとするが、後家は家に置いてあった豆を投げつけて鬼を撃退するというお話。様々な災厄を招く誘惑に負けずに、マメに(真面目に)働くことこそ、本当の幸せを得ることができるのだという教訓が、この演目にはふくまれているということだそうです。


「節分」




『残念ながら撮影不可でしたので、拾い画です・・・。』


 初めて壬生狂言というものを生で観ることができましたが、面白かったですね。赤鬼の滑稽で動きのある踊り、それとは対照的なおしとやかで落ち着きのある後家の仕草。笛と和太鼓と鉦が奏でる独特の空気をもったお囃子。700年前の京の人々も自分が今目にしたものと全く同じものを観ていたのだなという。面白いと思うと同時に、不思議な感じがしました。伝統芸能というものを観ることによって、それを演じられている役者さんの芸の素晴らしさや伝統を守っておられる精神に感動させられるということは勿論なのですが、同じものを観ていたであろう遠い昔の人々の気持ちまで心に浮かんでくるような・・・、昔の人と感動を分かち合えるような、そんな気持ちになってしまいますね。


 壬生狂言、本当に素晴らしかった。また春や秋の公演も是非観てみたいと思います。

あけましておめでとうございます

 新年明けましておめでとうございます。

 ブログを始めて、およそ2ヶ月半が経ちましたが、今まで少しでもブログに目を通してくださった皆様に改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。そして、これからも、どうかよろしくお願いします。


 年末年始もおかげさまで無事に穏やかな時間を過ごすことができました。これも周りの皆様のおかげです。正月休みになると、毎年のことながら、どうしてもグウタラな性分というものが顔を出してしまいます。「いけないな」とは感じながらも、ついつい周りの方々の好意に甘えてしまう自分がいました。本当に周りの皆様には感謝いたします。


 大晦日は帰郷していた兄と甥と3人で、東山の八坂神社に年越しの初詣に行ってまいりました。やはり例年どおり、沢山の参拝客の方で四条通りは埋め尽くされていました。数年前までは、この人ごみが苦手で、混雑する時間を避けて初詣をしていましたが、最近は「この人ごみこそ、年に一度の風物詩」と感じることができるようになり、心の中に余裕もでてきました。やっぱり歳なんでしょうかね・・・(笑)。成長したってことでしょうね。神社の正門前の交通規制で人ごみはなかなか前に進まず、不本意ながら!!人ごみの中での年越しとなりました。たまには、こういう年越しもよいものかもしれませんね。時計が午前0時を指した時のあの群集の盛り上がりがよかった!!


 翌日は兄夫婦と甥と4人で、実家から歩いてそう遠くない吉祥院天満宮へ参拝し、更に脚を伸ばして東寺(教王護国寺)へ。東寺には毎年初詣させていただいていますが、昨年から四国遍路をはじめたということもあり、今年は例年とは違った気持ちで参拝させていただきました。東寺というお寺の存在が僕にとっては身近なものになったからでしょう。それまでは「弘法大師の御寺」という敷居の高いイメージがあったのですが、今では「お大師さまのお寺」という本当に身近な存在、心のよりどころとなったのです。改めて、こんな立派なお寺のある京都という場所に住んでいることに幸せを感じると同時に、東寺へ初詣をはじめてからというもの、お大師さまはずっと僕を見守っていてくださったのではないかと思うのです。そして、時期をみて四国に呼んでくださったのではないかと。「御縁」は実はずっと以前からあったということなんでしょうね。続きを読む

嵐山花灯路

 今日は、嵐山の花灯路について話していきたいと思います。

 東山花灯路と並んで、すっかり京都の冬の観光の目玉として定着しつつある嵐山花灯路。今年で3回目となるのですが、昨日ようやく初めての見物をさせていただきました。一昨年と去年も見に行きたかったのですが、寒さに弱い僕にとって12月の嵐山の気候はかなり厳しいものがありまして。なかなか重い腰をあげられずにいましたが、やっぱり京都人としては見ておくべきだと思い、なんとか決心して見に行くことにしたのでした・・・。

 こともあろうに、昨日は全国的に本格的な冬型の気候となりました。嵐山の寒さもかなり厳しいものがありましたが、その分、空気が澄んでいたような気がします。ライトアップされた木々が綺麗に目に映りました。行って大正解でしたね!!暫し寒さを忘れて幻想の世界に浸ることができました。


宝厳院庭園ライトアップ 


 




宝厳院獅子吼の庭にて 
 ライトアップされた紅葉の木

 
 阪急嵐山駅から大堰川の南にある法輪寺へ、それから渡月橋を渡って宝厳院、竹林の小径、常寂光寺と歩きました。東山の花灯路はもう何回か見に行ったことがあるのですが、東山とはまた違った趣がありましたね。東山界隈は近くに東山通りという大きな車道があったり祇園などの繁華街があるというところから、普段からわりと賑やかな雰囲気があります。東山の花灯路は「京の町の花灯路」といったかんじですかね。対して嵐山や嵯峨野のあたりの北西エリアは、観光シーズンは別として普段は静かで落ち着いた雰囲気がありますね。自然と寺院の調和した空気が感じられる京都の観光エリアとでもいうんでしょうか。「自然と静寂の花灯路」とでもいったらいいんでしょうかね?!東と西のそれぞれの良さというものを花灯路というイベントを通じて改めて感じさせられます。

 寒い気候にもかかわらず、たくさんの人が観光に訪れてました。普段は静かな竹林の小径ですが、あの幅の狭い道にびっしりと人が詰まっていましたね!!みなさん、カメラで竹林の様子を撮影しながら歩いているものですから、なかなか前に進まず大変でした。それだけライトアップが綺麗だったということですが。(ちなみに僕もカメラで撮影しながら歩いてましたが。人のことは言えませんね!!)


水絵行燈 1水絵行燈 2





水絵行燈 3         



法輪寺にて 
 「京友禅行燈」「水絵行燈」


 どのエリアも灯籠やライトアップは綺麗で素晴らしいものでした。挙げればきりがないので、特に印象深かったものを二つ。まずは法輪寺で展示されていた「水絵行燈」、「京友禅行燈」です。本当に素晴らしかった。「水墨画」、「京友禅」、建具や竹細工などの「伝統工芸」、それぞれの分野で活躍されている京都の職人さん達のコラボレーションですね。京都のいいところが全部詰まっているような作品が並んでました。夜の闇やお寺の澄んだ空気、欄干越しに見える京都の夜景が作品群をより引き立たせていて、素晴らしい空間演出でした。


嵐山駅前にて 子供達の行灯



阪急嵐山駅前にて
 子供達が絵を描いた行燈
 

 もう一つは、阪急嵐山駅前に設けられた展示場です。子供達が手がけた灯籠や嵐山をテーマにした絵が展示されていました。僕は子供の絵を見るのが好きなので、なんか癒されてしまいましたね。気取りのない、素朴で天然のパワーあふれる作品に温かい灯が灯っている。やっぱり、素直な「気持ち」のみえる作品っていうのはいいですね。子供の感性にはかないませんね。

 
 本当に素敵なイベントだったと思います。次回も寒さに負けずに見に来られるよう頑張ります(笑)。来年3月の東山の花灯路も楽しみです。
 

 



六根清浄

1969年4月20日生まれ

京都市在住
2007年5月から始めた区切り打ち四国歩き遍路も4年目をもちましてようやく結願いたしました。支えてくださった皆様に感謝です。2巡目の構想も視野に入れながら、さらに日本の各地を「歩き旅」で訪れてみたいと考えています。自称『歩き中毒患者』(笑)


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