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秩父の街をうろつく


西武秩父駅前







【駅側から見た駅前の風景】

 目的地に辿り着けた感慨に耽りながら爽やかな空気と秋の空を満喫していたが、いつまでもそうしているわけにもいかない。動き出さなければ・・・。まずは今晩泊まる宿を押さえなければならない。泊まる場所さえ決めてしまえば、後はなんの気兼ねもなく札所巡りができるというものだ。
 旅に出る前に秩父の宿についての情報をネットなどで調べていたのだが、番場町という場所にあるホテルが比較的料金が安いようだったので、そこに目星をつけていた。とりあえず番場町を探さねば・・・。ホテルの情報は紙にひかえて持ってきてはいたのだが、間の抜けたことに住所を書き写しただけで電話番号を書いておくのを忘れてしまったのである。自力でホテルのある場所を探し出さなければならない。おまけに地図の類なども一切用意していなかったので(これも間の抜けた話だ・・・)、どこかで簡単なものでもいいから地図を手に入れる必要があった。
 「観光案内所のような所でもあればな・・・」と思いながらなにげなく辺りを見回していると、なんと『秩父観光情報館』と書かれた看板のかかっている建物があった。早速、そちらに向かう。中で街の簡単な地図を手に入れることができた。更にもう一枚、秩父札所連合会発行の札所案内図も入手した。この案内図はとてもよくできていて、札所の位置や道の情報はもちろんのこと、札所間の距離や駐車場の情報など(歩きの僕には関係ないが)便利な情報が満載だった。これより先、札所巡りをするうえでは手放すことのできない必需品となってゆくのであるが・・・。
 街の地図を見ると番場町はここから北の方角、丁度秩父鉄道の秩父駅に向かって歩いていけば、たどり着けるようだった。距離もそう遠くない。とりあえず番場町に向けて歩いていくことにする。


秩父 街の道しるべ
『 駅前を出発して初めて見かけた街の道しるべ。
街のいたるところに設置されているので僕のように初めて秩父を訪れた者にとっては非常に有難い代物だ。どこの方角に何があるのかがわかりやすく表示されているので、街中で道に迷う心配はまず無いのではないか。造形も面白く、ひとつひとつに工夫がなされている。観光客への配慮というか、もてなしの心を感じることができるし、街づくりの熱意のようなものも伝わってくる。』 



 駅前を出発し、国道140号線に出る。国道を通ると番場町へは遠回りになるようなのだが、国道沿いには市役所があるらしい。宿探しも兼ねて街の様子も見て回りたいと思っていたので、まずはお役所から拝見することにしたのである。


秩父市役所


『 秩父市役所。ちなみに現在の秩父市は平成17年4月に吉田村・荒川村・大滝村・旧秩父市が合併してできたものだそうで、総面積では埼玉県最大の市町村となっている。』



 市役所のある交差点を左折し、少し進むと秩父鉄道御花畑駅があり、次の交差点を右に曲がると番場商店街通りに入る。番場町に着いたわけだ。僕の探していたホテルは3丁目にあるらしいのだが、それがどの辺りになるのか・・・。3丁目を尋ねて賑やかな商店街通りをブラブラと北へ歩いていく。どこからともなく祭囃子の音が聞こえてきた。通りの突き当たりは国道との交差点になっているのだが、どうやらその方角から音は流れてくる。心なし陽気な気分になりながら交差点の方へ歩いていくと、なにやら立派な石の鳥居が見えてきた。神社があるようだ。鳥居の横の石標に「国幣小社 秩父神社」とある。


番場商店街通り秩父神社



                    



              【番場商店街通り】                  【秩父神社の鳥居】

 
 秩父神社は歴史ある有名な神社だ。だが、神社を前にして浅学非才な僕が感じたことといえば、「あー・・・。なんか、聞いたことあるなー・・・」といった程度のものだった。境内からは盛んに祭囃子が流れ、とても賑やかそうである。なにかイベントが行われているのかもしれない。気にはなったのだが、まずはホテルを探すのが先決である。あまりもたもたしていると、そのうち正午をまわってしまうだろう。街の様子も見たいとは思ってはいだが、肝心の札所巡りをする時間が無くなってしまっては困る。神社への好奇心を押し留めながら、交差点を左へと曲がった。神社を後にしても祭囃子の音は元気に鳴り響き続け、僕の好奇心を捉えて離さなかった。「我慢、我慢」と自分に言い聞かせながら進んでいくうちに、いつしか番場町から隣町に入ってしまっていることに気がついた。

 (あ、いかん・・・!戻らんと・・・。)

 結局、また秩父神社の鳥居の前に戻ってくることになってしまった。さすがに今度ばかりは好奇心を抑えきれず、「少しだけ覗いてみるか」と境内へと足を踏み入れた。これも縁なのかもしれない。ひょっとすると神社の御祭神が、「素通りはいかんっ!!是非寄っていきなさい!!」と仰って下さっていたのかも・・・。