今日は、嵐山の花灯路について話していきたいと思います。

 東山花灯路と並んで、すっかり京都の冬の観光の目玉として定着しつつある嵐山花灯路。今年で3回目となるのですが、昨日ようやく初めての見物をさせていただきました。一昨年と去年も見に行きたかったのですが、寒さに弱い僕にとって12月の嵐山の気候はかなり厳しいものがありまして。なかなか重い腰をあげられずにいましたが、やっぱり京都人としては見ておくべきだと思い、なんとか決心して見に行くことにしたのでした・・・。

 こともあろうに、昨日は全国的に本格的な冬型の気候となりました。嵐山の寒さもかなり厳しいものがありましたが、その分、空気が澄んでいたような気がします。ライトアップされた木々が綺麗に目に映りました。行って大正解でしたね!!暫し寒さを忘れて幻想の世界に浸ることができました。


宝厳院庭園ライトアップ 


 




宝厳院獅子吼の庭にて 
 ライトアップされた紅葉の木

 
 阪急嵐山駅から大堰川の南にある法輪寺へ、それから渡月橋を渡って宝厳院、竹林の小径、常寂光寺と歩きました。東山の花灯路はもう何回か見に行ったことがあるのですが、東山とはまた違った趣がありましたね。東山界隈は近くに東山通りという大きな車道があったり祇園などの繁華街があるというところから、普段からわりと賑やかな雰囲気があります。東山の花灯路は「京の町の花灯路」といったかんじですかね。対して嵐山や嵯峨野のあたりの北西エリアは、観光シーズンは別として普段は静かで落ち着いた雰囲気がありますね。自然と寺院の調和した空気が感じられる京都の観光エリアとでもいうんでしょうか。「自然と静寂の花灯路」とでもいったらいいんでしょうかね?!東と西のそれぞれの良さというものを花灯路というイベントを通じて改めて感じさせられます。

 寒い気候にもかかわらず、たくさんの人が観光に訪れてました。普段は静かな竹林の小径ですが、あの幅の狭い道にびっしりと人が詰まっていましたね!!みなさん、カメラで竹林の様子を撮影しながら歩いているものですから、なかなか前に進まず大変でした。それだけライトアップが綺麗だったということですが。(ちなみに僕もカメラで撮影しながら歩いてましたが。人のことは言えませんね!!)


水絵行燈 1水絵行燈 2





水絵行燈 3         



法輪寺にて 
 「京友禅行燈」「水絵行燈」


 どのエリアも灯籠やライトアップは綺麗で素晴らしいものでした。挙げればきりがないので、特に印象深かったものを二つ。まずは法輪寺で展示されていた「水絵行燈」、「京友禅行燈」です。本当に素晴らしかった。「水墨画」、「京友禅」、建具や竹細工などの「伝統工芸」、それぞれの分野で活躍されている京都の職人さん達のコラボレーションですね。京都のいいところが全部詰まっているような作品が並んでました。夜の闇やお寺の澄んだ空気、欄干越しに見える京都の夜景が作品群をより引き立たせていて、素晴らしい空間演出でした。


嵐山駅前にて 子供達の行灯



阪急嵐山駅前にて
 子供達が絵を描いた行燈
 

 もう一つは、阪急嵐山駅前に設けられた展示場です。子供達が手がけた灯籠や嵐山をテーマにした絵が展示されていました。僕は子供の絵を見るのが好きなので、なんか癒されてしまいましたね。気取りのない、素朴で天然のパワーあふれる作品に温かい灯が灯っている。やっぱり、素直な「気持ち」のみえる作品っていうのはいいですね。子供の感性にはかないませんね。

 
 本当に素敵なイベントだったと思います。次回も寒さに負けずに見に来られるよう頑張ります(笑)。来年3月の東山の花灯路も楽しみです。