気ままに歩いて候。

あせらず、くさらず、歩いていきましょう。 2007年5月の連休から始めた区切り打ちの四国歩き遍路の思い出を綴った記事を中心に掲載しています。

2008年01月

打ち直し

 県道34号線を北へ。

 まっすぐ北へ伸びる道を黙々と歩く。いや、歩くと言えるのでしょうか・・・。

 一足一足、ゆっくりと脚を踏み出しているような感じでした。「歩行」と言えるほど、格好のよいものではなかったでしょう。コンディションの悪さを承知で腹をくくり歩きはじめたのはよいのですが、一歩一歩がつらい。踵に激痛が走る。背中が痛くて荷物の重みはひとしおでした。特につらかったのは、股関節の痛みでした。脚を踏み出すたびに、痛みが脚全体に響いてきます。股関節は脚の運動の要ですから、ここが痛むとどうしようもない。少しでも痛みを和らげるために、歩幅を狭くしながら歩くしかありませんでした。

 (なんとも無様やな・・・。)

 昨日の軽快な歩きはなんだったのだろう。気持ちまで傲慢になっていた、あの歩きは。誰よりも速く歩けるぞと粋がっていた昨日の自分の姿はなんだったのか。

 全ては虚構だったのでしょう。昨日の自分の力を本当の力なんだと思い込んでいた。軽快に歩いて気分も高揚し、巡礼をしている自分に対して少なからず悦に浸っていた。自分は人様に誇れることをしているのだと。そして、日頃から人様よりも鍛錬しているから、こんなに速く歩けるのだと。全ては虚構だったのです。自己自賛、自分というものへの執着心が生み出した虚しい満足感を抱きながら歩いていたのでしょう。昨日の遍路は一体なんだったのか?一日の最後に大切なことを気づかされた時間がありましたが、もし、何事もなく、順調に6番札所まで着いていたなら・・・。なにも感じることのない、虚ろな満悦感に浸るだけの一日だったでしょう。それは、僕が求めていた「遍路」ではなかった。


 そして、今、自分は再び5番札所に向かおうとしている。「打ち直し」。


 (ああ、そういうことか・・・。)

 
 この「打ち直し」には、とてつもない意味がある。

 他人から見れば、「単に納経所へ行くのを忘れただけじゃないか。わざわざ、もう一度行くんですか?しかも歩いて。ご苦労さん・・・。」ということになるのでしょう。そう、単純に考えれば、僕の間の抜けた行為が元で、またぞろ、今日も朝から間の抜けたことをしているというだけのことでしょう。
 ただ、そんなに単純に考えてもよいのか・・・?今、自分が直面しているこの状況、これには本当はとても大きな意味があるのではないのか?
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慣れないローカル線

 久しぶりになりますが、5月の四国遍路の体験談のつづきを話していきたいと思い
ます。


 9時15分、麻植塚駅に徳島行きの電車が到着しましたので、早速乗車。牛島・下浦の駅を過ぎると、目的の石井駅に着きました。およそ、時間にして15分か20分ほどだったと思います。
 電車は2両編成のワンマンカーでした。前にも述べたと思いますが、地方のローカル線には、このタイプの車両が多いですね。普段、こういうタイプの車両には乗り慣れていないものですから、どうも戸惑いがありました。料金の支払いには特に・・・。麻植塚駅は乗り場のみの駅でしたから、切符を買う場所がありませんでした。運賃はどうなるのかと思いながら、他の利用客の様子を見ながら電車に乗り込んだのですが、みなさん、普通にそのまま電車に乗り込んでいかれる。そして、そのまま、座席についたり、吊革を握ったりして電車が動くのを待っておられる。

 (運賃はどうなるんやろ・・・。みなさん、事前に切符を購入してはるんかな・・・。)

 ほどなくして電車が動き出しました。しばらくすると、出入り口にある整理券を発行する機械が機動しはじめました。次の牛島駅から乗り込んできたお客さんは、皆、整理券をとって車内に入っていかれました。
 
 (ああ、バスと同じシステムやなあ・・・。)

 なるほどねえ、と納得しましたが、それにしても整理券を持っていない自分はどうなるのでしょうか?他のお客さんも大丈夫なんでしょうか?乗り慣れている他のお客さんは大丈夫かもしれませんが、僕はひょっとしてヤバいんじゃなかろうか・・・!?そんなことを考えている内に、電車は石井駅に到着しました。

 (みんな、どうやって料金払わはるんかな・・・。自分だけ、ヤバいことになるんとちがうかな・・・。)
 

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洛陽三十三ヶ所観音札所めぐり 第4回

第二十八番札所 壬生寺中院(中院本堂) 
  御本尊 十一面観音菩薩
  御詠歌 しゃくじょうの おとなりひびく みぶでらに ごうりきするは このほとけなり


 次に向かったのは、壬生寺でした。壬生寺といえば、新撰組や壬生狂言で有名ですね。長圓寺から壬生川通りを北へ少し歩いて行くと、左手に壬生寺の正門が見えてきます。ちなみに八木邸や新徳寺など新撰組にゆかりのある場所もこの界隈にあります。あまりにも有名ですし、今回は別に新撰組のことについて述べる訳でもありませんので、その辺は省略させていただきましょう。


壬生寺正門


 『もう何度も訪れている壬生寺ですが、
  壬生狂言はまだ見たことがありません。
  地元住民として情けない次第です・・・。』

 中院は、正門をくぐって少し歩くと左手に見えてきます。残念ながら堂の中に入っての参拝はできませんでしたが、窓越しに中を拝見させてもらうと、広い座敷の間の奥に中院本尊の十一面観音菩薩様のお姿を見ることができました。ちょっと遠目でお顔のほうまではよく見えませんでしたが・・・。外からではありましたが、般若心経を一反あげさせていただきました。

壬生寺中院


 



 納経所で御朱印を貰って、とりあえず本日の巡礼はこれにて終了です。この時点で夕方の4時。もう一箇所くらいは廻れたかもしれませんが、あまりあわただしく参拝するのもよくないのではないかと思いました。まあ切り上げ時でしょう。次はもう少し家を早く出ようかと思います。元来のんびりやですから、何事につけても行動が遅いのです、いけませんね!!巡礼はやはり、朝早くから行わなければいけません。次回は気合を入れ直します。観音経も次回までには少しでも勉強しておきたいですね。

 せっかくですので、本堂にもお参りさせていただきました。御本尊は延命地蔵菩薩様です。壬生寺周辺の通りを歩いていますと、小さな堂を時折見かけますが、御祀りされているのは延命地蔵菩薩様です。この地域の方々が、昔から壬生寺の御本尊を慕い信仰されてきたのだなと感じます。

壬生寺本堂

 
 



 

 釈迦堂を抜けると、新撰組隊士の墓所があります。近藤勇の遺髪塔や芹沢鴨等の墓がありますが、もともとは違う場所から移転されたらしいのです。壬生寺よりも少し南の共同墓地にあったものを移転したそうです。新撰組といえば、NHKで17日から「鞍馬天狗」のドラマがはじまりましたね!!(結局、新撰組の話題に触れることになってしまいましたが・・・。)

壬生寺釈迦堂

 『壬生寺釈迦堂。墓所へはここを通ります。
  売店にもなっていて、
  新撰組や壬生狂言に関連した商品なども
  売られています。』


 

平成洛陽三十三所観音霊場会 オフィシャルサイト



六根清浄

1969年4月20日生まれ

京都市在住
2007年5月から始めた区切り打ち四国歩き遍路も4年目をもちましてようやく結願いたしました。支えてくださった皆様に感謝です。2巡目の構想も視野に入れながら、さらに日本の各地を「歩き旅」で訪れてみたいと考えています。自称『歩き中毒患者』(笑)


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